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Archive for 2005年7月

グラフィックボード POWERCOLOR X8P‐CDT-A256D3 ①

2005年7月31日 コメントを残す
 ある日例によってアキバをうろついていると、とある店頭のレジ前に店員による手書きポップを見つけた。「POWERCOLOR RADEON X800PRO 256M 19,800円」
 
 私は目を疑い、何度かしばしばさせてみたが、ポップの文字に間違いはなかった。X800PROが19,800円?中古でもありえない価格である。確かに現在では製造プロセスの変わった新製品のX800XLに置き換わってきているので、PROは旧製品といえばそうであるが、性能は同等かそれ以上であることはPCオタクなら誰でも知っていることである。通常4万円代半ば、安くても3万前後の品だ。今回のメーカーは最近はかなりマトモになったという噂のPOWERCOLOR製、しかもアキバ系オタクにぴったりの黒バックに製品が同梱されているという特別仕様品(?)である。
 
 店員に聞くと、メーカーの製造中止品で8個のみ処分価格とのこと。実は一度はその場を離れたが、今買わないと夜夢でうなされることがわかりきっていたので、店まで引き返し、購入してしまった。
 
 本製品はいわゆるグラフィックボードといって、PCの情報をモニターに表示させるパーツである。安いもので2~3千円から、高いものは10万円を超える。価格差の違いは主に3D表示の性能の違いによるもので、一般的には2万半ば程度で一通り3Dゲームもこなす性能を持つ。逆に言えばゲームをしないのであれば、数千円程度のもので充分である。
 
 私は決してヘビーゲーマーではないが、しかし多少はゲームも嗜む。しかしそれ以上にやっかいなのがベンチマークソフトの存在だ。簡単に言うと、あるプログラムを走らせると点数が表示され、この点数がすなわち対象PCの3D性能を表す。オタクの立場からすると、このとき低い点数を出されてはおもしろくないのである。かくして、ベンチマークの点数を上げるためだけに、せっせとPCのチューンアップをしていくことになる訳だ。そしてこのベンチマークの世界標準が3Dmark05というソフトだ。

SpeedFan

2005年7月25日 コメントを残す
 PC静音化のためには、これまでもいろいろと手を尽くしてきたわけだが、そろそろネタもつきそうである。それにそのたびに費用をかけて実験しているわけで、懐具合もいつも潤沢とは限らない。ということで今回はタダでできる実験をしてみることにした。フリーウェアのSpeedFanだ。
 
 このSpeedFan、簡単に言えばPC内部で回っているいろんなファンの回転数を制御するソフトである。ファンは回転数が上がればうるさくなり、したがって静かにしたければ回転数を下げればよい。しかし下げすぎると風量が少なくなるわけで、充分にパーツの冷却をしきれない可能性が生じる。このうるさくなく、かつ必要なだけの風量を確保するぎりぎりの回転数を保てばよい。
 
 しかしこのソフト、どんなPCでも使えるかというと、マザーボードが対応していなければ全く反応しないらしい。早速インストールしてソフトを立ち上げると、現在のファンの回転状況が表示された。どうやらたまたま私のマザーは対応していたらしい。しかし私のPCにはCPUファンとケースファンで合計3個のファンが回っているが、表示されたのは2つ、しかも回転数を実際に制御できたのはCPUファン1個のみであった。
 
 しかし実際に可変してみると、意外にCPUファンの音は耳で聞いてわかるくらいのノイズ源となっていることに気づいた。すでに私の愛機はCPUファンも静音タイプのものに換装していたが、それでもそこそこの音を発していたのだ。2800回転固定を1800回転程度まで制御すると、かなりノイズが抑えられた。もちろんもっと回転を下げたいのはやまやまであったが、夏場でもありこれ以上の低回転は危険であった。
 
 あとこのソフト、最新バージョンは日本語にも対応しておりありがたいのだが、海外のフリーウェアなのでヘルプなどすべて英語であるため、いまひとつ使い方がはっきりしない。実際に使いこなすには別途いろいろと調べてみることになりそうだ。
 
 とはいえなんともお手軽にPCの静音化に挑戦することができ、一度は試してみて損はないソフトといえそうだ。但し、確かに多少静かにはなったが、「多少」のレベルであることは否めない。まあタダなのだから贅沢を言ってはいけない。秋になったらもうすこし絞ってみようかと思う今日この頃である。

ダイポルギー吸音フォーム

2005年7月15日 コメントを残す
 電源の交換で思ったほどの効果がなかったことで、PCを静音化させる別の方法を探索していたところ、パーツの交換ではない全く別のアプローチがあることに気づいた。世の中には「防音」という概念があり、またそのためのいくつかの製品も存在している。音が発生するものがあった場合、音が止まらないとしたらなにかで騒音源を覆ってしまおうと思わないか?
 
 ということで見つけたのが、吸音シートである。ようするにPCケース内部にこれを張り巡らせ、音をシャットアウトしてしまおうという製品だ。探してみると、その素材にもいろいろ種類があることがわかった。
 
 今回購入したのはダイポルギーという合成素材。CCI株式会社が開発、音・振動・衝撃を吸収し、熱エネルギーに変換してしまうらしい。吸音性能はウレタンフォームの2.8倍とのこと。しかもお得な4枚入り1,659円だ。これでPCが静かになるなら安い買い物である。
 
 PCケースの内部へは付属の両面テープを使って貼るだけである。さて、どれほど静かになったかというと・・・大方の予想通りといっていいのか、あまり変わらないというのが正直な感想である。いや、騒音レベルを実測するチェッカーなど持っていないので、実は少~しは静かになっているのかもしれないのだが、普通に人間の感覚で判断すれば、その効果はまったくないと言ってしまってもいいかも知れない。ただダイポルギーの名誉のために言っておくが、別のロケーション、別のシチュエーションで効果がないとは限らないので、誤解のないようにお願いしたい。
 
 まあ私の場合、結果がこんなものだということは買う前から薄々わかっていたのだ。この手の製品に過度な期待は禁物だ。とりあえず試してみただけでも楽しい、それだけでもいいのである。
 
 

電源・Scythe(サイズ)PIP14-430B③

2005年7月11日 コメントを残す
 ・・・買ったばかりの液晶ディスプレイを傷物にしてしまったことがあまりにショックで、もうこの世界から足を洗ってしまおうかとすら思ったが、こんなことで挫けてはいけない。強い意志をもってこのブログを続けよう。
 
 さて、電源の話である。私の自作PCがマイクロATXであることは既に述べたとおりだが、通常マイクロATXには、ATX用の電源はサイズがでかくて装着できない。マイクロATX用の電源は種類が少なくあまり選択の余地がないのだが、幸いなことに私のケースはマイクロATXでありながらATX電源が装着可能であった。そもそも今回のパーツを選ぶことができたのはこうした事情による。
 
 しかし実際に装着させてみたところ、意外とぎりぎりのサイズであった。この電源、奥行きが多少長めにつくられている。仮にあと1センチ長かったらかなりやばかったところだ。今回は運が良かった。
 
 本製品はファンコントロールスイッチにより、ファンの回転速度を変えられる。今回は静かにさせるのが目的であったので、もっとも低回転のモードにセッティングした。
 
 ・・・しかしまあどれほど静かになったかというと、正直なところあまり変わらなかった。電源自体の音はおそらく静かといっていいレベルであろう。が、PCというのはいろんなところにファンがあり、それぞれは気にならないレベルであっても、3つも4つも重なると結局そこそこの音になってしまう。私の愛機はグラフィックボードを自力でファンレスにしたが、それでもCPUファン1個とケースファン2個が回っている。これ以上ファンを削ることも難しいことから考えると、もはやこれ以上の静音化は厳しいかもしれない。
 
 他に何か方法はないものだろうか?
 
 

液晶保護フィルム19インチ

2005年7月4日 コメントを残す
 ・・・ショックである。
 事の発端は先日購入した液晶ディスプレイに保護シートを貼って、擬似光沢液晶にしてしまおうと思ったことだ。通常、光沢仕様の液晶保護シートは3千円代~5千円以上するシロモノであり、ちょっと二の足を踏んでいたところ、たまたまアキバでNEXTWAVEブランドのシートが1980円で売っていたもので、速攻購入してしまった。
 
 この保護シートなるもの、実はキレイに貼るにはそれなりの経験が必要である。初めての場合、埃が入り込んだり指紋が付いたりで必ず一度は失敗する。コツは①作業前によく手を洗う。②エアダスター(埃吹き飛ばしスプレー)で液晶周りの埃を除去する。③気泡が入っても気にしない。放っておいても5日程度で自然と気泡が消える。といった感じである。
 
 実は以前使用していた15インチ液晶で失敗を繰り返し、以上の結論に至っている。今回もこの教訓を生かしつつ作業に入った。
 
 貼り付けてから3日程度経った頃、まだ小さな気泡が数個浮き出ていた。これはこのまま放っておいてもあと2~3日で確実に消えたであろう。しかし、私はつい、気が焦ってこの気泡を指で押し出しにかかってしまった・・・。
 
 思ったより強い力が加わったのであろう。液晶の指で押し付けた部分がほんのりくすんでしまった。
 
 ・・以後この部分は変色したままである。買ったばかりでせっかくドット欠けもない液晶ディスプレイが一瞬で傷物になってしまった。なぜほんの2~3日放っておけなかったのか、悔やんでも悔やみきれない。これを読んでいるみなさん、くれぐれも液晶を強く押し付けるようなことはしないことです。

電源・Scythe(サイズ)PIP14-430B②

2005年7月2日 コメントを残す
 実は前述の条件をすべて満たす製品は無数にあるかといえば、意外に少なかったりするわけだが、その中でも今回競合したのは、岡谷エレクトロニクスの音無しぃリビジョン3と同じくサイズの鎌力ⅡBである。どちらも最近の静音電源といえば必ず名があがるその道では有名な製品だ。
 
 現在私の愛用するCPUクーラーがScytheの「鎌倉」であることから、鎌力Ⅱはそのネーミングにかなり魅かれたのだが、ケーブル着脱式でなくまたファンも9センチと少々小さいことより選択肢から外した。一般的にファンは大きいほど静音である。(もっとも小さめのファンでも、肉厚にすることで音を小さくするものもある。)
 
 音無しぃは条件がすべて合致していたのだが、鎌力とは逆にそのネーミングがネックとなった。いや、事前にリサーチしていたので、本製品がキワモノではないまじめに高性能のユニットであることはわかっていたのだが、「音無しぃ」の製品名の記載された箱を手にして、やはり引いてしまった。メーカーに言っておきたい。この製品名は失敗である、と。ユーモアの域に達していない。私の感性が拒否してしまうのだ。
 
 そしてPIP14だが、これはPlug In Powerと読む。14はファンが14センチの大口径であること。ATX電源の規格で幅は15センチと決められているので、14センチファンというのは物理的におそらく最大である。ファン速度も3段階に可変でき、このネーミングもいかにもパワフルっぽくてグッとくる。(もっともこのネームはOEM元のSuper Flowerでも同じであるが。)Scytheは先の鎌力といい、製品名が抜群によい。 

電源・Scythe(サイズ)PIP14-430B①

2005年7月2日 コメントを残す
 私の愛機である自作PCだが、実はケースは中古で調達したものだ。自作ユーザーの間では定評のある星野金属製のマイクロATXだが、電源はこのときたまたまケースに付属していたものをそのまま今まで使用してきた。性能面では特に不満もなかったが、最近になって「音」が気になりだした。
 
 いや、決して爆音を発している訳ではないが、さりとて静音かといわれると正直微妙なところである。これまでもCPUクーラーやケースファンを静音タイプのものへ変更してきたのに、電源だけ素性もわからないものを使用し続けているというのも、考えてみればおかしな話であった。
 
 そこで最近の電源のトレンドを調べてみると、まず①静音仕様であること、②ATX12Vバージョン2に対応、③ケーブル着脱式、といったところだった。
 
 最近の電源は静音をウリにしているものが本当に多い。一部では完全無音というものすらあるほどだ。まあ一般的には最大でも30dBのノイズレベルで、ファンは12インチ程度の比較的大型のものを搭載し、できればファンコントロール機能の付いたもの、といったところであろう。
 
 ATX12Vバージョン2はまあ最新の仕様の話なので置いといて、ケーブル着脱式というのは、必要なだけのケーブルのみ接続して、必要のない分は外すことで、ただでさえ煩雑になりがちのPCケース内のエアフローを良化させようという試みである。旧来の電源では使用もしない電源コードが必ず余ってしまい、邪魔であるがそれが普通の状態であった。
 
 そしてこれらの条件をクリアする製品を探し、いくつかの候補があがったが、今回購入したのはScythe(サイズ)のPIP14-430Bだ。