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Archive for 2008年11月

さらに玄箱を修理してみた

2008年11月9日 コメントを残す
 先日冷却ファンを交換した玄箱が、今度はPCから認識されなくなった。DIAGランプが赤色の6点滅状態で起動すらしなくなったところをみると、おそらくハードディスクの不良でしかも残念ながら完全にいかれてしまった可能性が高かった。
 
 原因はいくつか考えられるが、前回のファン交換のあとまもなく起こった事態であることを鑑みれば、ファンの交換が実はうまくいっていなかった可能性がある。特にあのときはコードを断線してなんとなく繋いだだけであり、接触不良でファンの回転が不安定であったとか、静音ファンを使ってしまったので熱排気が不十分であったとか、いろいろ思い当たるふしがある。とにかくNASがないとなると不便なので今度は徹底的に修理をすることにした。
 
 最近はハードディスクの値下がりが著しく、1テラが1万円を切って普通に購入できるが、現在ではハードディスクのインターフェースはSATAが主流であり、玄箱で使用できるIDEのタイプは入手困難な状況である。だが前回購入しておいたSATAをIDEに変換する基盤を使用することでSATAハードディスクを玄箱で利用できる。そこでこの際なのでハードディスクは旬のSATA1テラものに交換することにし、できれば少しでも発熱の小さいものをと思って探してみると、WesternDigitalWD10EACSというモデルを発見した。回転数が5400~7200rpmの可変タイプで、アイドル時に回転数を下げて電力を節約するらしい。最近のハードディスクは数年前に比べればどれもはるかに低発熱で省電力らしいが、回転数は小さいほうが発熱もより小さいはずであることからこれをチョイスした。
 
 一方ケースファンだが、こちらはより回転数が大きいほうが風量が大きいので排気の効果が高い。ただ回転数が大きくなると騒音も大きい。先日使ったファンは回転数4200rpmで風量4.19cfm、騒音値が18.1dbのタイプであったが、この際多少五月蝿くても風量の大きいほうがよいと判断し、回転数6000rpm、風量7.39cfm、騒音値29dbのものに再交換することにした。シンルイリアン製で評判もよい。
 
  
 
 ハードディスク交換の際、玄箱は構造上内部にあまり余裕がないのだが、SATA→IDE変換基盤は実際に取り付けてみると玄箱専用なのであたりまえだがサイズがぴったりであった。ファンも新しいものに交換し、接触不良が起こらないように今回はきちんとハンダでコードの接続部分を固めておいた。組み立て後電源を入れてみると、新しいファンの風量はあきらかに前回より大きい。その代わり回転音も前回より大きいが、安定性とのトレードオフと考えればがまんできないほどではない。これを五月蝿いと思うかどうかは人によるだろうが、個人的には許せる範囲内であった。
 
 セットアップを行ったところ何の問題もなくネットワークドライブとしてWindowsから認識できた。修理完了である。しかしハードディスクはいつ壊れるか全くわからないのでデータのバックアップは常に意識しておくべきとあらためて思う。幸い今回壊れたハードディスクには再現可能なデータしか入れてなかったのでよかったものの、二度と復元できないデータを消失したときの損害は大きい。RAIDも考えたほうがいいかもしれない。