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タムロン AF18-200mm/F3.5-6.3 XR Di Ⅱ (A14)

2009年1月12日 コメントを残す

 α300を購入しすっかりデジイチが気に入ってしまった私は、最近はカメラ屋に頻繁に通うようになってしまった。それどころか普通に道を歩いても、おもしろそうなものを目にしては写真の構図を考えるようにすらなってしまった。そのうえ前回シグマのレンズを購入し、レンズによって写真は全く違うものになってしまうことを体験したことで、他のレンズなら一体どんな写真が撮れるだろうと好奇心がふつふつと湧き上がる。

 しかし交換レンズは決して安いものではない。一本が本体以上の価格のレンズなどざらにあるのだから始末が悪い。衝動買いなどしていようものならあっというまに貯金を使い果たしてしまう。安くて性能のいいレンズがあれば理想だが、得てしていいものは高価であるのは例えて言うならオーディオにおけるスピーカーの世界とも似ている。

 冷静にラインナップの拡充を考えるなら、現在の私の持ちレンズは2本、焦点距離でいえばAPS-Cサイズで18mmから70mmまでをカバーしているので、次の展開としては70mm以上の望遠レンズを補完しておきたい。各社望遠レンズは数多くあるが、望遠のみのレンズにしてしまった場合、広角側を撮りたい時にわざわざレンズを交換しなければならず、これではフットワークが重くなってしまう。そこで一本で広角から望遠までをカバーしたズームレンズを持っておきたい。

 そこで広角側18mm程度からの高倍率ズームを探すと、ちょうど年末から値下げし比較的リーズナブルな価格で手に入りそうなレンズを見つけた。それがタムロンのAF18-200mm/F3.5-6.3 XR Di Ⅱである。

 このレンズはF値が3.5からということで決して明るいレンズではないが、広角側から考えて実に11.1倍をカバーすることから考えると、構造上いたしかたないところである。30mm付近ですでにF4くらいになってしまうが、夜間の室内で暗いと思ってカメラ内蔵ストロボなど焚こうものなら画質はぐっと低下する。外部ストロボを使用するという手はあるかもしれないが、私はまだ外部ストロボの所有がないので試してみることが出来ない。

 しかし日中屋外でこのレンズを使うと、その便利さに感動すら覚える。広角18mmは充分に広い範囲をファインダー内に収めるし、望遠200mmは長望遠とまではいかないがそれでも充分に遠くを捕らえる。30mmの単焦点レンズ一本では、もう少し広く撮りたい、もう少し寄って撮りたいと常に思いながらも妥協した構図で撮影せざるを得ないが、これがほぼ解消されるのだ。F3.5~ということで広角側では背景ボケは期待すべくもないが、ボケも何も撮影自体できない遠くや近くを撮影できるのはたいへんなアドバンテージである。気になる点といえばオートフォーカスが遅めでピントが若干甘く、高倍率の弊害か広角側で四隅に湾曲が見られることだが、画質的には色あいが絶妙で温かみのある絵であり、撮れた写真は素直にキレイと思える。また室内でも昼間で充分に明るい場所なら問題なかった。

 この価格でこの性能なら大満足といえる。ただ時々AF時にキキキという異音がするのは仕様だろうか?初期不良だろうか?確かめてみる必要はありそうだ。

カテゴリー:デジカメ