Windows7 Windows XP Mode

 Windows 7では32bit版と64bit版が存在することは以前も述べた通りだが、32bit版アプリケーションの一部は64bit環境においては動作しないことがある。これは周辺機器においてもしかりであり、ハードウエアに問題がなくても、32bit版のドライバは64bitOSにインストールすらできない。こればかりはユーザー側ではどうしようもなく、メーカーが64bit対応ドライバを用意してくれるのを気長に待つしかないが、古いモデルとなるともはやメーカーも対応を見送ることが多い。
 
 私の場合、CANONの古いスキャナでFB636Uという10年以上前に購入したハードをいまだに使い続けていたのだが、案の定メーカーは本製品の64bitドライバの提供を見送っている。(正確にいえばVistaからすでにサポートを打ち切っていたが、VistaではXP用ドライバで使用することができた。)最近はスキャナ機能を持った複合プリンタが主流だが、現状のスキャナの使用頻度を考えるとわざわざ新しい複合プリンタを購入するほどでもない。そこで、Windows7の新機能のひとつであるWindows XP Modeを試してみることにした。
 
 Windows XP ModeとはWindows7上に仮想的にXPを実行させることで、Windows7では動かない古いアプリケーションを動かしてしまうという機能であり、Professional以上のWindows7で利用できる。とはいっても何でもかんでも動くというわけでもなさそうだし、アプリケーションはともかくドライバでそれが可能かどうかはやってみなければわからない。Microsoftのこちらのページから必要なファイルをダウンロードすることができた。
 
 実行後初期設定を済ますと、Windows7上に懐かしのXPが立ち上がった。だめもとでこの仮想XPにXP用ドライバ(もちろん32bit)をインストールしてみたが、何事もなかったように普通にインストールできる。続いてスキャナをUSBでPCに接続すると、7側では使用できないと警告されるが、仮想XP側では普通に認識され、「新しいハードウエアが使用可能となりました。」とメッセージが出た。結果は仮想XP上でスキャナを見事使用することができた。正直XP Modeにはあまり期待していなかったが、これ意外と使えるかもしれない。古いアプリやハードウエアが使用できないと諦めてしまう前に、一度試してみても損はない。
 
 
 
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